粉雪

透き通った匂いの冷たい空気に触れる

吐く息は白くて 足の感覚も無い

古いガラスみたいな水たまりの上を歩く

マイナス5度の世界は 音のない世界

 

風に揺れている花びらを綺麗だと思う

少年のままで少しも変わらないのは

お前がいつからか大人になったからなのか

涙も流せないのは どうしてなんだろう

 

降り続く粉雪みたいに

手を伸ばせば きっと消えちまうんだろ?

 

耳にこびりつく 柔らかで温かい声を

いつの日か思い出せなくなったとしても

簡単なことさ 目を閉じれば聞こえる呼吸

感じられるのさ きっとそこにいるんだろ?

 

降り続く粉雪みたいに

手を伸ばせば きっと消えちまうんだろ?

壊れてたのは気付いてんのに

抱きしめ続けるのは どうしてなんだろう?

降り続く粉雪みたいに

手を伸ばせば きっと消えちまうんだろ?

降り続く粉雪みたいに

手を伸ばせば きっと直ぐに消えちまうんだろ?

降り続く粉雪みたいに

降り続く粉雪みたいに